辛い経験は人のために活かせる

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1 自分はダメだと思い込んでいませんか?
2 学校に行けなかったことを活かして
3 「人と違う」ことを求められる社会
4 「人と違う」「辛い」経験を活かして

自分はダメだと思い込んでいませんか?

  • どうして自分だけ、こんな目にあうのだろう……
  • なんでみんなと同じようにできないんだろう……
  • 人と違うからうまく行かないのでは……

体調が悪く、心も不安定なときは、ついこのように考えてしまいますね。

学生時代は、「みんなと同じことをしないといけない」「集団に入れないといけない」と教えられることが多く、将来を不安に思う人もいるかもしれません。

社会人の人は、「重要な会議」「打ち合わせ」「プレゼン」 「大人の付き合い」 など人と多く関わる機会が仕事の中にあるため、「必ず行かないといけない」と追い詰められることもあると思います。

例えば、中学生の時から「パニック障害」だった私の場合はどうだったか、経験して「良かった出来事」を、具体的にまとめたいと思います。

学校に行けなかったことを活かして

私は中学2年頃から「パニック障害」だったので、休みがちになったり、学校へ行けたとしても授業に出ることができず、保健室で過ごしたり、ひとりで登下校したりしました。
友達は沢山いても、「人といられない」ので、部活はやめてしまったし、一緒に出かけたりはできませんでした。

しかし、その時期は、好きなマンガ本に出会え、その延長でアニメーション映画もレンタルで借りて観るようになりました。
何度も観ているうちに、「絵がきれいだな」「私も描いてみたいな」と思うようになり、沢山真似をしてイラストを描きました。

物語の登場人物から「考え方」を教えてもらったり、自分で物語を考えたりしていくうちに、「将来絵を描く仕事をしたい」と思うようになり、高校の進路も「デザイン美術」に決めました。

大人になって、「デザイナー」「イラストレーター」として仕事ができたのは、この辛い時期のおかげだったと思います。

人と関われない時期は、自分の内面の世界をより深められる時期でもあります。
悩んでもいいし、自分が嫌いになってもいいのですが、本当のステキな自分は必ず見つけてあげてくださいね。

「人と違う」ことを求められる社会

学校では社会のルールを学ぶ目的で、「人と同じこと」をするよう求められますが、「人と同じようにできない」と悩む人のほとんどが、「ルール」も「善悪」もよく理解しています。
たまたま「事情」があって、目立つ行動をしてしまったりするだけです。

では、社会に出てから、「人と同じこと」ばかりするかというと、そうでもありません。
私たちのように、デザインの世界など、新しく「もの」を作るジャンルでは、「今までにないもの」「人が思いつかなかったもの」を求められます。

それは、一般企業でも同じように、「商品」「サービス」をお客様に提供したいわけですから、「人と違う視点」を求められます。

じっと机に座って授業を受けられない、と大人から思われる子たちは、芸術分野が非常に得意な傾向にあるのではと日々実感しています。

今自分が得意なことを伸ばして、自分だけの表現を世の中に活かしてください。

「人と違う」「辛い」体験を活かして

現在は母親になって、より沢山の人と出会うようになって、自分の辛かった体験が人の役に立つようになったと日々実感しています。

今、カウンセラーや心の相談員としてお仕事をいただけるのは、「人と同じようにできなかったから」です

  • 「学校が辛かった」から、「学校が辛いんだよね。頑張って学校に来てすごいね!」と言える
  • 「教室が苦手だった」から、「だらしないわけじゃないよね。今日は調子悪いんだね。」
    と言える
  • 「具合が悪いと言えなかった」から、「手まぜしないといけないくらい苦しかった」と見つけてあげられる
  • 「一生治らない」と言われたから、「病名がついてもできることがあるよ」と教えられる
  • 「薬が手放せなかった」から、「これをしたらもっと安心できるよ」とアドバイスできる
  • 「パニック障害」だったから、こころやからだの調子が悪い人の不安や辛さがわかる

「こころの病」になる人は、どの方も繊細で、優しくて、真面目な方ばかりです。
そのあなたの性格は、周りの人を幸せにすると、気づいていますか?

社会で生きていくというのは、「誰かの役に立つことをする」ということです。
今はたまたま体調が悪くて、「人に迷惑をかけている」と考えてしまうこともあるかもしれませんが、人に頼る時期が来ているだけです。

まずは元気になって、元気になったら同じように困っている人を助けてあげてください
あなたを待っているところが沢山あります


 

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