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不妊治療
スーパーで家族連れを見かけるたびに、涙が出るほど「普通の家族」に憧れていました。
早くに父が他界して、家族の中でも色々あったり、自分も病気をしたことで、特別な思いがあったのかもしれません。
子どもにもなかなか恵まれず、不妊治療に行ってみることにしました。
しかし病院では幸せそうな妊婦さんばかりで、治療を断念しました。パニック障害の治療ですっかり疲れていたのもあると思います。
最後の望みで造影剤検査をしたとき、レントゲン撮影でまた発作が出るのではないかと、強烈な不安に襲われてしまいました。
動悸と過呼吸が出始めたので、検査をしてくれていた産婦人科の院長先生に、「パニック障害で発作が出そう」「妊娠を望んでいるけど、出産のときにパニック発作にならないか心配」と伝えてみました。
すると、院長先生が、
「パニック障害」なのね。大丈夫。
誰でも検査とか、妊娠・出産の時は緊張するものだから。
あなたは他の人よりも、ちょっとだけ緊張しやすいだけだよ。
と声をかけてくださり、その一言で心がすっと楽になって、少しずつ予期不安は治まっていきました。
この院長先生の一言には、後々も随分救われました。
「ギリギリ自然妊娠で大丈夫」と結果が出たので、ストレスだった不妊治療を止め、子どもが欲しいという気持ちにも区切りをつけて、自分たちの人生を、ありのままに生きていくことに決めました。
目の見えないネコが「わが子」
この時期、雨の日に、交通事故にあったノラ猫に出会い、なんとか生きて欲しいと動物病院に急いで連れて行きました。
片方の目は飛び出し、口からは血が垂れ、かすれる声で「ニャー」と私を見てないたので、悲しくて放っておくこともできず、なんとか命が助かってくれることを願っていました。
大手術ののち、「助かるかわからない」「口から食事ができない」「助かっても一生流動食かも」と言われていましたが、その日のうちに固形の餌をバリバリ食べるほど生命力にあふれたメス猫でした。
最後まで面倒を見ようと、「チコちゃん」として家族に迎えました。
その後、チコは妊娠していて、おなかの赤ちゃんを守りたかったことがわかりました。
せっかく助かった子猫の命も幸せになってほしいと出産まで見守ることになり、無事4匹の可愛い子猫が生まれました。
一ヶ月ほど親子で過ごした後、無事里親さんにもらわれていきました。
交通事故でチコは目が見えなくなっていましたが、とても賢い猫で、あっという間に私たちの生活に馴染んで、人間をとても好きになってくれていました。
引越したら妊娠できた
不妊治療をあきらめ、チコが目が見えないこともあり、自分たちの今後のためにも家を建てることにしました。
引越すと新しい家をチコが配置を覚えられないのではと心配していましたが、初日にすぐに気に入ってくれたようで、毎日穏やかに過ごしていました。
結婚してから5年目、子どもはもうあきらめていましたが、この引越しを期にすぐに妊娠。
あんなに子どもができないと悩んだのに、「引越したら子宝に恵まれる説」が現実のものになりました。
チコちゃんは「コウノトリ」だったのかもしれません。
その後、男の子を無事出産し、この子の「食育」をきっかけに、色々と生活改善に取り組むことができるようになり、最終的に「パニック障害の完全完治」となりました。
チコも「母親経験者」として、随分わが子の「子育て」をしてくれました。
赤ちゃんが泣いたら私を呼びに来たり、先にしっぽであやしに行ってくれたりするので、とても愛らしい光景を沢山見せてもらいました。

(写真は引っ越してきた頃のチコちゃん)
2016年5月、病で他界してしまいました。目が見えなかったので、運動不足による糖尿病が原因でした。
とても辛く、悲しく、チコの死を受け入れることができませんでしたが、目が見えなくても生活には困ったところはなく、散歩したり遊んだり、べったり私についてまわって、家族にとても愛されていたので、きっと幸せだったと思います。
沢山の「サイレントにゃー」で返事を返し、心から信頼してくれて、人が大好きでした。
火葬の翌日、息子の幼稚園の教室前に子猫2匹が捨てられていることがわかり、うち一匹はクラスメイトのお宅に、もう一匹を我が家に迎えました。
息子を心配したチコが、子猫との縁をつないでくれたのだと思います。
現在はその猫つみれちゃん(男の子)が息子の相棒となりました。
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「パニック障害(パニック症)」に限らず、生きづらさを抱える方のカウンセリングを行っています。
直接話して、元気になりたい!克服したい!と思ってくださった方はボイスマルシェのカウンセラーページよりお越しください。匿名でご相談いただけます。
日程が合わない方はカウンセラーページよりリクエストを出してくださればできる限り調節いたします。
過去のこと・思い当たる原因・出来事も深く関わっている場合も多く、話して楽になることで気持ちを切り替えて行動できる方も多いです。
また、「こうしたら良い」という内容が一人ひとり状況によって違うところが、克服を難しく感じるところだと思います。
病名がなくても、お子さんのことでも良いです。自由にお話いただけます。
あなたの生活やこれまでの体験を伺うことができれば、より具体的なアドバイスができますので、一緒に改善の道を見つけましょう。
一人でも多くの方が元気になることを心から願っています。
元気になったら、皆さんが是非、次に苦しんでいる人を元気にしてあげてください。